『M字開脚』は脚がアルファベットのMの字の形になるためにこの名前で呼ばれている。
ここで紹介する方法は、太ももとスネを『前手縄』の要領で緊縛し、この縄を『後手縛り』の縄に結びつけるというもので、『前手縄』と『後手縛り』の方法さえ知っていれば簡単にできる。
ポイントは縛られた側の姿勢で、これが変わるたびに『後手縛り』の縄に結びつけている脚縄の位置を調節しなければならない。
これを理解しておかないと、縛られる側の姿勢が変わった途端に縄がゆるんでしまう。注意が必要だ。
■使用する縄の本数 4本

1、縛る相手を『後手縛り』に緊縛し、床に座らせて両脚をMの字の形にしてもらいます。

2、まずは左足首に縄を巻き付け、2回結びます。縄の結びは体の外側を向けておきましょう。

3、M字に折り曲げた足へ、縄を巻きつけます。位置は太ももの中心あたりで、外側から内側へ巻きつけましょう。

4、下から上へと3回ほど巻きつけ、太ももとすねをしっかりと拘束してください。

5、膝の裏側から縄を通します。脚に巻いた縄の下を通して、脚の外側から内側へと縄を持ってきます。下の写真を参考にするとよいでしょう。

6、内側にきた縄を引き上げてから、太ももとすねを拘束する縄に引っかけて下ろします。

7、下へ持ってきた縄を、ふくらはぎと太ももの間を通して外側へ持ってきます。

8、テンションが落ちないように注意しながら縄を引いて、脚の位置を調整しながら、縄を背中の方へ持ってきます。この縄を『後手縛り』に固定して、左足を安定させます。

9、まずは両手首を拘束している縄の上部にある納詠靴こ一度だけ巻きつけましょう。相手の右側から縄を入れて一回転させ、後ろから左へ出してください。

10、取り出した縄を、今度は胸の上部を通る横縄に巻きつけます。この際、写真のように縄を2つ折りにして、縄尻は通しきらないようにしましょう。

11、巻きつけた縄は、片輪結びで留めます。いつでもほどける結びとすることで、体勢が変化した場合の調整が容易になります。

12、(9)でおこなったように両手首の上に巻くことで、長さ調節の際にほどいても簡単には、ばらけなくなります。

13、続いて右足も緊縛しましょう。
足首に縄を巻きつけ…

14、左足は右足とは逆に外側から内側へと、上から見て時計回りに縄を3回巻きつけます。

15、脚の外側から、やはり脚に巻いた縄の下を通し、膝の下から縄尻を差し込んで、脚に巻いた縄へ巻きつけます。

16、そこから脚に巻いた縄の下を通して、背中へと引いていきます。

17、この縄は手首の上を通さず、そのまま左足から伸びる縄を留めた場所まで持ってきます。

18、片輪結びの左側に縄を巻きつけ、完全に固定されてしない左足側の結びを右側へと引くようにします。

19、取り出しか縄を2つにおり、今度は右側から縄を入れて、左脚の縄でできた結びを巻き込むようにして片輪結びにします。

21、『M字開脚』は、完全な拘束を維持できる緊縛とは言えません。背の部分での縄の結びからもわかるように、両脚の拘束位置を容易に変えられるようにしてあります。
これは、女性の姿勢によって脚の位置が変化するためです。一定の姿勢で鑑賞するのであれば手順通りで構いませんが、プレイする場合には注意してください。

22、このように横へ倒したりすると、M字の位置は変化します。それによって脚から背中までの距離が変化し、縄がたるんで拘束か弱くなってしまうのです。
プレイをしながら背中に手を伸ばし、縄のテンションを変化させるようにしましょう。