後手縛りの縛り方 まず、両腕を背中に回し、左手で右肘を、右手で左肘を掴むようなポーズになってもらいます。 写真では左上が上になっていますが、逆でも構いません。腕と背中の間に、2つに折った縄を下から上に通します。体の中心、つまり背骨に沿うように通すようにしましょう。縄を1回転させて両腕を拘束してしまいます。もう1度両腕に縄を巻き付け、縄頭を縄と腕の隙間に潜り込ませます。縄頭を余った縄に結んでしまいます。これで、両手首の拘束が完成しました。余った縄を左の上腕部、つまり女性の乳房よりもやや上の位置に回していきます。そのまま体の正面に縄を回し、左右の上腕部を拘束してしまいます。縄が1本巻かれているだけでは拘束感が出ないので、もう1度同じ方向に縄を巻いていきます。これで、女性の上腕部には縄が2重に巻かれたことになります。 この縄を、更に右肩から背中に回していき・・・・・両方の手首と左腕を繋いでいる縄に引っかけてUターンさせます。 これで、手首と左腕を繋いでいる縄は、左右から引かれて背骨に沿うような位置に来るはずです。Uターンさせた縄は、今度は右腕から体の全面に、乳房の下を通るように引っ張ります。ところが、ここで縄が足りなくなってしまいました。 そこで、今まで縛ってきた縄に新しい縄を継ぎ足すことにします。 縄の継ぎ足し方は、有末剛の緊縛五輪書をお買い求め下さい。繋いだ縄を左腕に巻き付けていきます。 これで、胸の上側に2組4本、胸の下側に2組4本、合計で8本の縄が腕と胴体を拘束していることになります。縄が右腕から背中の真ん中まで来たら、ここで腕と胴体の拘束は完成します。 続いて、胸の下を通っている縄の止めに入ります。余っている縄を手首から上に伸びている縄に引っかけます。この縄を1回転させて背中の左側に出す事で、ここまでの緊縛の形を維持できるようにします。余った縄を左の脇腹から体の正面に引っ張ってくる。 胸の下を拘束している縄よりも更に低い位置をくぐらせるのがコツです。上の状態を正面から見たところです。 胸の下を拘束している縄の下側に、縄尻が通っています。胸の下を拘束している縄に、縄尻を引っかけます。引っかけた縄を、再び腕と脇の間から背中に引っ張ります。胴体と上腕部を拘束している縄が締まり、手首の拘束が安定します。背中に来た縄を、今度は右の脇腹に引っ張っていきます。縄尻を右の脇腹から体の正面に引っ張ってくる。上の状態を正面から見たところです。胸の下を通っている縄に下から上へと縄尻を引っかけます。この写真では、分かりやすいように縄を前に引いていますが、実際には背中側に引っ張って下さい。背中側に引っ張りながら、胸の下と腕を拘束している縄を締めていきます。両脇を締められた胸下の縄は、見た目にも拘束感があります。 胸の上を通っている縄も締める場合がありますが、それはあくまで見た目上の装飾でするのであって、実際的な拘束の効果はありません。右脇から背中に引いてきた縄を、背中の左側から胸の上を拘束している縄にくぐらせます。手首を拘束していた縄の縄頭をつまみます。縄尻を縄頭にくぐらせます。縄尻を1回転させて縄頭に結びます。これで『後手縛り』が完成します。女性の体型によって様々ですが、縄が大量に余ってしまう場合には、余った縄の処理を施す必要があります。